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「ビッグデータ」「AI」「IoT」って何が違う?ITトレンドをわかりやすく

最近、「ビッグデータ」「AI」「IoT」という言葉をニュースでよく目にしませんか?

どれも私たちの生活を便利にするすごい技術だということは分かるけれど、それぞれの違いや関係性は、なかなか理解しにくいかもしれません。しかし、ITパスポート試験でも、これらの用語は頻繁に出題される重要なキーワードです。

この記事では、IT初心者のあなたでもこれらの用語をしっかり区別できるように、3つのITトレンドを一つの大きなシステムとして捉えることで、その違いと関係性を分かりやすく、詳しく解説します。

目次

3つのITトレンドは「データの流れ」で理解する

「ビッグデータ」「AI」「IoT」は、それぞれ独立した技術ではなく、お互いに関係し合いながら、私たちの生活をより便利にしています。この3つの役割を、「データを集める」「データを分析する」「データを活用する」という流れで考えてみましょう。

1. IoT:データを集める「センサー」

IoTは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットと訳されます。

これまでインターネットにつながっていなかった様々な「モノ」(家電、自動車、工場設備、センサーなど)が、インターネットにつながることで、データを自動的に集め、通信できるようになります。

  • 身近な例: スマートウォッチが心拍数や歩数、睡眠時間などのデータを集める。スマート家電が使用状況や消費電力のデータを集める。工場の機械が稼働状況や温度、振動のデータを集める。

IoTは、私たちの身の回りのあらゆる場所から、必要なデータを絶え間なく集めてくるための「センサー」や「窓口」のような役割を果たします。集められたデータは、次に「ビッグデータ」へと送られます。

2. ビッグデータ:集められた「膨大なデータの倉庫」

ビッグデータは、文字通り非常に巨大で、多種多様なデータの集まりのことです。

IoT機器から送られてくる大量のデータに加え、Webサイトのアクセス履歴、SNSの投稿、企業の販売データなど、様々な場所から日々膨大なデータが生まれています。

このデータは、あまりにも量が多すぎる上に、文字、画像、動画、音声など、様々な形式で存在するため、従来のソフトウェアでは処理しきれません。そこで、ビッグデータを高速に処理・分析するための新しい技術やツールが使われます。

ビッグデータは、単なるデータの集まりではなく、次のAIによる分析の「材料」となるものです。このビッグデータを効率的に蓄積・管理することが、AIを賢くする上での重要な鍵となります。

3. AI:データを活用して「賢くなる頭脳」

AIは「Artificial Intelligence」の略で、人工知能と訳されます。

AIは、ビッグデータという「材料」を使い、学習と分析を繰り返すことで、人間のように賢くなったり、未来を予測したりできるようになります。

  • 身近な例:
    • 動画サイトで、過去に見た動画の履歴から「あなたへのおすすめ」が表示される。
    • スマートスピーカーが、私たちの音声データを認識して、指示通りに音楽を再生する。
    • 銀行のシステムが、膨大な取引データから不正な取引パターンを発見する。

AIは、ビッグデータの分析結果を基に、様々なサービスや製品に「知能」を付与し、私たちの生活を便利にしたり、企業の課題を解決したりします。

3つの技術は連携して動いている

「IoT」「ビッグデータ」「AI」は、以下の連携によって、一つの大きなシステムとして機能しています。

  1. IoTが、様々な「モノ」からデータを集める
  2. 集められた膨大なデータが、ビッグデータとして蓄積される。
  3. AIがビッグデータを分析・学習し、最適な答えや予測を導き出す。

ITパスポート試験では、それぞれの技術が持つ役割や、お互いの関係性を問う問題がよく出題されます。

このデータの流れをイメージで理解しておけば、試験本番でも迷うことはありません。

IT社会の最前線を支えるこれらの技術を、このブログで楽しく学んでいきましょう。

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